ボードゲームが子どもの数学的スキルを向上させるという研究結果
ボードゲームを遊ぶと、認知機能の低下を防ぐことができたり、より良い人間関係を築くことができたりすることが、これまでの研究で明らかになっています。新たに、ボードゲームを遊ぶことで子どもの数学的スキルが向上することが、最新の研究により明かされました。
2022年8月、イギリスの学術出版社であるTaylor&Francisが運営する査読付き学術誌・Early Yearsに、数字ベースのボードゲームを遊ぶことで、3歳から9歳の子どもの「数の数え方」「足し算」「数字の認識」といった数学的スキルが著しく向上するという論文が掲載されました。
この研究を行ったのは、チリ・カトリック大学のハイメ・バラダレス博士率いる研究チーム。研究チームは2000年以降に発表された3歳から9歳の子どもを対象とした19件のボードゲームに関する研究データを分析し、ボードゲームと数学的スキルの関係を調査しました。19件の研究データのうち、18件はボードゲームと数学的スキルの関係を調査するものだったそうです。
分析の結果、研究の半数以上(52%)で、ボードゲーム後に数学的スキルの大幅な向上が確認できました。また、ボードゲームを遊んだ子どもとそうでない子どもの数学的スキルのパフォーマンスを比較した研究データのうち、約3分の1(32%)でもパフォーマンスの向上が確認できています。
これらを踏まえ、研究チームは「ボードゲームが45、46カ月(3歳と9、10カ月)から100週(8歳と4カ月)までの子どもの数学的スキルを向上させる」と結論付けています。
バラダレス博士は「ボードゲームは幼児の数学的能力を高めます」「ボードゲームを遊ぶことが、基本的な算数能力や複雑な数学的スキルに潜在的な影響をもたらすと考えることができます」と言及。
(中略)
なお、ボードゲームは子どもにとっても大人にとっても優れた学習ツールとなり得るとされており、具体的には以下のスキル向上に役立つとされています。
・認知スキル
ボードゲームは問題解決・批判的思考・意思決定などの認知スキルを大幅に向上させることが可能。多くの場合、ボードゲームプレイヤーは戦略を立て、事前に計画を立て、将来の結果に影響を与える選択を下す必要があるためです。
・社会的スキル
ほとんどのボードゲームが対話形式のものになっているため、プレイヤー同士である程度のコミュニケーションを取る必要があります。これはチームワークの形成や交渉、問題解決などの社会的スキルの向上につながります。
・特定の科目を学ぶ
一部のボードゲームは特定の主題についてプレイヤーを教育するよう設計されています。例えば、数学・科学・歴史・地理・言語スキルなどを教えるゲームがあります。
・忍耐力
ボードゲームにおいて、プレイヤーは順番を待ち、ゲーム中の浮き沈みにも対処しなければいけないため、ある程度の忍耐力が必要です。これは特に子どもたちに忍耐を植え付けるのに役立ちます。
・集中力と注意力
ボードゲームをプレイするには多くの場合、多大な集中力と細部への注意力が必要となります。そのため、集中力や注意力を養うことに役立ちます。
(全文はこちら)
https://gigazine.net/news/20230714-board-games-improve-math-skills/
子どもだって
自分の欲しいもんぐらい自分でわかるだろ
引用元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1689534498/
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